「ドライビットシステム」は、透湿型EPS断熱材「ドライビットボード」を下地構造材に専用接着モルタルで留め付け、メッシュと接着モルタルで被覆した後、フィニッシュコートで仕上げる外断熱システムです。
40年以上の歴史と、世界46カ国以上、年間1,400万m2以上という圧倒的な実績をもつ、世界で認められた技術です。
※耐火性能試験認定書 耐火認定(2時間) FP120BE-0004
防火認定(30分) PC030BE-0203
● 構造紹介 ・・・ 透湿性を最大限考慮した4層構造
一般断面部
ドライビットボード(EPS断熱材)
断熱性が高く、かつ透湿性の高さが特長の軽量EPS断熱材です。耐久性に優れ、規定の施工で40年以上初期性能を維持します。また「ベースコート」と一体化することにより、圧縮や衝撃にも強く、クラックの心配がありません。
スタンダードメッシュ
特殊加工された絡め織りのグラスファイバーメッシュで、高い強度を備えています。「ドライビットボード」を包み込み、ボード表面に必要な強度を確保します。
ベースコート
「ドライビットボード」を壁に接着する時と、「スタンダードメッシュ」を固定するために使用する水性アクリル系のポリマーとセメントを配分したモルタルです。
フィニッシュコート
雨水は通しにくく、水蒸気は透過しやすい特長を備えた仕上げ材です。24色の標準色のほか、鏝(こて)塗りや吹付けによる様々なテクスチャーでの仕上げが可能です
● ドライビットシステムの効果・・・・・・・・・
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内断熱の場合
ポリスチレンフォーム+石膏ボード[外側]-[A:コンクリート]-[B:ポリスチレンフォーム]-
[C:中空層]-[D:石膏ボード]-[内側] -
外断熱の場合
ドライビットシステム[外側]-[A:フィニッシュコート]-[B:ベースコート]-
[C:ドライビットボード]-[D:コンクリート]-[内側]
[室内外条件]内断熱・外断熱ともに 外気:温度-5度、湿度65% 室内:温度20度、湿度80%
上の2つの図は、内断熱・外断熱それぞれの内部構造と、外気・室内(外側・内側)で温度・湿度を変化させたときの水蒸気圧を示したものです。ここで飽和水蒸気圧(図の実線)よりも実在の水蒸気圧(図の点線)が大きくなると 結露が発生します(図の赤い部分)。
外断熱(右図)はまったく結露が発生していないのに対して、内断熱(左図)では結露が発生しています。
結露が発生しないため、ダニやカビの心配もなく、環境にも人にもやさしい空間が生まれます。また建物自体の寿命も伸びるため、省エネの面で内断熱を大きく上回ることになります。